長崎の税理士・会計事務所の永田経営グループのブログです!!

~永田会計スタッフブログ~: 5月 2016

2016年5月31日火曜日

熱中症

 こんにちは。今回のブログ担当の中村です。
 早いものでゴールデンウィークも終わり、近頃は日中暑い日が続いていますが、皆様熱中症には気をつけておられますか。
 熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指し、場合によっては死亡
することもあります。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、特に近年では、過度の節電でエアコンをつけるのをためらい、熱中症になる方も多いようです。
熱中症対策としては
・水分をこまめにとる
・塩分をほどよくとる
・通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣類を着用する
・バランスの良い食生活と十分な睡眠をとる
・扇風機やエアコンで温度を調節
などがあります。
 厚生労働省によれば、平成281月末時点での調べで、職場における熱中症の死傷者は、
平成22年に656人と最多であり、その後も400500人台で推移しているようです。
 経営者の方々は、労働者の方々が熱中症にならないように、熱中症の予防の呼びかけや、
場の気温と湿度を管理し、労働者の方々の健康状態に配慮する等の十分な熱中症対策を
講じて、これからますます暑くなる夏を乗り切りましょう。

2016年5月28日土曜日

「赤頭巾ちゃん 気をつけて」

永田会計 社員ご長寿ベスト3に入る中川です。( ̄▽ ̄)
先日、NHKで「羽生善治 人工知能を探る」という番組がありました。
放送前の番宣で、羽生善治さんが「何をもって知性とする?生命とする?何をもって答え
するのか」と語っておられ、人工知能により仕事の有り様がいまからまったく変わっていく、というのは何となく認識できるようになっていましたが、知性の有り様まで変わるのかと
びっくりしました。

1969年 芥川賞受賞作の「赤頭巾ちゃん 気をつけて」という本があります。大学紛争により
東大入試が中止されたことを舞台にした小説です。東大受験するはずだった主人公が、
ある日、東大法学部に学ぶ兄に「何を勉強しているのか」と尋ねたときに、「なんでもそうだが、要するにみんなを幸福にするには、どうしたらいいのかを考えてるんだよ。全員がとは
言わないが。」という答えが返ってきます。
この本を読んだ高校生のとき(30数年前)から、知性とか教養って、ひとに優しいこと、
他人の幸福を願うことなのだ、と思っているので、人工知能とは少し相容れないものでした。

番組の中で、羽生さんは、世界トップクラスの囲碁棋士に勝った「Alpla Go(アルファ碁)」の開発者であるハサビス氏に、今までの人工知能とはずいぶん違うように感じるが、と質問
します。ハサビス氏は私の人工知能は人間の知性の仕組み(脳)をプログラミングしていると答え、そして、それはいずれ社会のあらゆる問題(たとえば気候変動とか環境問題その他深淵な問題)を解決できるようになる、と答えました。(たぶんアルファ碁同志で3200万回対戦させるというような人間同士では到底不可能なことで、人間の体験したことのない未知の
やり方を見つけ出し囲碁棋士に勝ったように)

日立製作所が発行している冊子のなかで、研究開発グループ技師長 矢野和男氏はアルファ碁との対決を「機械と人間の勝負」と見ると本質を見誤る、と語られています。AI(人工知能)という新しい問題解決の方法論により、人間に求められることと我々の生きる方法論が、急速に変わりつつあるのに、それに気づかず方向違いの議論と努力がなされるべきではない、と。今後はデータとコンピュータを最大限に活用することにより、人間が解くべき課題を設定し、コンピュータが大量の仮説生成を自動化しデータ主導型で解決策を見いだすというアプローチが有効になっていくと考えられる、そして、AIとは予測不能な時代を生き抜く方法であるが、「どう問いを立てるか」が重要であり、解くべき問題の設定はあくまでも人間の仕事である、と述べられています。
ちなみに、矢野氏は大学時代から「人の幸せとは何か」「どうすれば人は幸せになるのか」に強い関心があったそうで、AIによって富が生まれ、世界の格差が解消されていくことがAI研究の最終的な目標であり、人間に寄り添い共に幸せな未来をつくるAIをめざすと締めくくられています。

「未来はもう始まって」いて、人間にしかできないことを地平線の先にいつも見ながら、誰かの役に立つために日々業務をがんばっていきます!( ̄▽ ̄)