こたつに入ってみかんを食べる…そんな情景が浮かぶ季節になりました。
さて!今日は、こたつに入ったまま寝て風邪をひかないよう気をつけたい吾妻がお送りします!
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職人の技の世界というのは、何をどうすればどうなる…というのをはっきりと言葉で伝えることが難しく、暗黙知になっている場合が多いものです。暗黙知というのは、コツやカン等のことで、以前長嶋茂雄氏がバッティングを教えるときにビューンとボールがきて、そこでバーンと打つ、と教えていたそうですが、これも言語化して伝えるのがとても難しいものです。
今日はそれに関連した話を紹介します(^O^)
スペインにある食の観光地として世界的に有名な「サンセバスチャン」という街があります。
ここにはミシュランガイドに載っているレストランが数多くある街です。
そういう店がたくさんある中で、最初は職人がやっていた細かな作業などを全て、別の人でもできるように変えていったそうです。しかしその結果同じような料理ばかりできてしまうようになりました。そこで、これではやっていけない!と別の独自の料理を出した店が売れ、そしてその技術が発展していき、さらにそれを教える料理学校も増えて、誰がやってもできるという料理法に変わってきました。
…ここまでだと中小企業にはあまり関係が無いように思いますが、実は中小企業で遅れているのはこの部分なのです。最初に紹介した暗黙知ですが、どこの企業にも少なからずあると思います。暗黙知として、はっきりと伝えられることの無かった部分を組織全体で共有した上で、学習し、どうノウハウを積み上げてさらに良くしていくのか。新しく入ってきた社員に、先輩が暗黙知として伝えない事柄が増えると、その先輩を越えられない社員も出てくることになるでしょう。ですがそれでは、全体として見たときにその企業の学習レベルが低下してしまいます。それを防ぐために、いかにいい人材を採用して、仕事の中で発揮してもらうか…これが組織の実力を付ける大前提ですが、中小企業では難しい部分もあります。もし業績がふるわない、というところがあれば、組織の学習能力に目を向けてみてはどうでしょうか?(^▽^)